クマノザクラ
ゲートボール場前
2022年撮影したいクマノザクラです。 2021年11月10日撮影したものです。(円通寺.板屋)
2021年撮影したクマノザクラです。
2022年撮影したクマノザクラです。
森林総合研究所の勝木俊雄さんは、今から10年以上前、「ヤマザクラ」として紀伊半島で採取された標本を見ました。どうみてもヤマザクラではないけれど、当時の文献情報では紀伊半島の南には野生種はヤマザクラしかないとされており、疑問に思ったことがクマノザクラへ関わる最初のきっかけになりました。2013年の紀伊半島の調査では、花がずいぶん咲き終わり葉が出ている頃で、当時は「オオシマザクラの野生化したものか、ヤマザクラと混ざったもの?」と思って、奇妙に思いながらも新種とは結論付けられなかったそうです。 「熊野市観光協会から引用」

〇花の色:クマノザクラは花弁の色がついているものが多いです。ヤマザクラは純白でカスミザクラは色づくものが多いことから、どちらかというとカスミザクラに似ているかもしれません。
〇花序の数:1つの花芽につき、ヤマザクラは3~4個、カスミザクラは2~3個、クマノザクラはだいたい2個の花が付き、クマノザクラがやや少ない印象です。
〇花の柄の長さ:枝から花に繋がる花序柄(青丸部分)がヤマザクラやカスミザクラと比べてぐっと短いのがクマノザクラの特徴です。花柄の付け根(赤丸部分)の苞はヤマザクラが非常に細くて小さいのに比べ、クマノザクラやカスミザクラはわりと大きめで、これも見分けるポイントです。
〇葉の色:ヤマザクラは裏面が白っぽいのですが、対してクマノザクラやカスミザクラの葉には白っぽさはありません。
〇葉の形:ヤマザクラは葉の縁のギザギザが低く、同じ形でそろっています。クマノザクラやカスミザクラは深いギザギザでやや粗いため、専門用語では「粗い重鋸歯」と表現します。
※葉で見分ける時の注意:短枝(ほんの少しだけのびた短い枝)に葉が数枚だけ付いているものが、特徴を観察しやすい葉なので、そうしたものを見つけること。
「熊野市観光協会から引用」